お母さんのお家カフェ
キラー通りの街角から「カフェ香咲」
NASCI/2002/12/25
お母さんのお家カフェ「カフェ香咲」
NASCI ：2001/07/01(Sun) 19:36:01
ワタリウムの交差点近く、カラーリングが素敵な原宿幼稚園や
ブラジル大使館が近くにある路地に
カフェ香咲はまさにアットホームな佇まいで迎えてくれます。
優しいおかあさんがお店をきりもりされていて
手焼きのクッキーもスコーンもそしてもちろんケーキも
とっても美味しいのです。
カウンターに座ると様々にスイーツが作られていく様子を楽しめます。
私がこちらで珈琲を呑む時はたいていスコーンをいっしょに戴きました。
「クルミとココナッツのケーキ」は絶品で、
このケーキを買いに何度かこちらにお邪魔しています。
珈琲はコクテル堂の深煎りの豆を使用されていて美味しいですし、
ブレンドだけを頼んでもサービスにクッキーが付きます。
ワタリウムでイヴェントなどがある時には
緊張をほぐして鑑賞の余韻に浸るためにも必ず立ち寄りたくなる
温かくも優しいCASAなのです。
*
カフェ香咲のカウンターで
先のログを書いてから、3回ほどこちらにお邪魔しました
この日は村上春樹の新刊「海辺のカフカ」を
このカウンターで読みました。
その間、繰り返し流されていたBGMは
忘れかけていたチャーリーヘイデンのノクターン
美しいメロディはその日の中秋の名月に相応しく、心に沁み込んで
美しい「カフカ」の文体とノクターンの調べに
珈琲の芳しき香りの中でまどろみの時を過ごします
この日、まだ食べたことの無かった
お店ご自慢のホットケーキをいただきました
なんとホットケーキの注文の多いこと
ふかふか、ふうふう〜
トロリ、サクサク、サクッ
うむ、あっ〜
美味しい＾＾
私はカウンター一番奥がお気に入りです
それは独りで座るには一番落ち着く場所だから
そして何より、母さんのドリップをながめることができるから
おかあさんのドリップはステイしたネルに緩やかに丹念に
ポットを動かしながらお湯を注いでいきます
ドリップされた珈琲はシャモジで優しく撫でられ
それは愛情のおまじないのようです。
焼きたてのスコーンやクッキーが並びます
この日は沢山お話をさせて頂きました
かつてあった国分寺は丘の上の焙煎工場の話
珈琲を様々に指南してくださった、お客さんの話
お菓子造りの話
珈琲の入れ方の話
そして様々な珈琲屋さんのお話
・・・
カウンターに背中合わせにある椅子席
クリスマスを間近にして
雪だるまの装いも可愛らしく
窓際の賑わいを演出する
木々や花にも愛情が溢れています
きっと
あなたもそんな優しさを
感じられることでしょう
writing ＆ photos by NASCI
