境界茶論　border's cafe

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ボーダーラインは不動でも？ 　【投稿者】 YOSHIRO　【投稿日】2000/05/16/(火) 午後10:58:10　

線引きは確立できていても越えたい時もある、それはわざとだったり
自然と越えたり、でも確かに線は存在する・・ボーダーラインが不変
であれば、それは若さを失ってしまった事のもなりかねません、

不器用が＝人間らしく　線の内側と外側を意識して感じる事がイキイキ
生きている事の証でもある・・と感じます。

経験や歳の積み重ねが雁字搦めに身動きさせなくなる・・常識的ははた
して人間として常識なのか？なんてふと感じますね、経験からボーダー
ラインを後悔先に経たずから＝自己防衛本能がはたらく・・気が付いた
ら線に囲まれて・・不器用＝曖昧が最高に気持ちいい　でも心の何処か
に基準＝ボーダーラインが確かに存在していれば、見守ってこくれたな
ら＝意識していられたならいいのではないでしょうか？

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不器用なる線引き 　【投稿者】 NASCI　【投稿日】2000/05/14/(日) 午後07:08:44　

人は心の核や本質的問題について
日頃は触れる事を避け、または
意識せずに日常を送られることが多いでしょう。
それは常に晒される必要はないでしょうし、
ましてはその切り売りはあってはならないでしょう。

それでも「今」や「私」は常に忘れ去ることなどなく
人生を送りたいものです。

重い言葉はいつも慎重に選ばれるべきでしょうし、
その対象への気遣いは忘れてはいけないものでしょう。
しかしいつも
そのデリケートなバランスを保ちつつ語る事の
そしてコミュニケーションの
難しさに悩まされるものです。
ボーダーラインを常に意識しているにもかかわらず
その線引きはいつまでたっても不器用なのが現状のようです。

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自由な時代だからこそ・・ 　【投稿者】 yoshiro　【投稿日】2000/05/13/(土) 午前10:43:26　

現代は日に日に個人が尊重される自由な時代だと言えますね、だからこそ好き放題
するのではなく自分自身の基準と強い意思が逆に重要になると思います、集団的＝
群れの中で上手く生きるという美徳から個を上手く主張できる事が望まれる時代へ
それは自分を適格に知る事が重要な事へと繋がる、良くも悪くもすべて知る＝それ
は辛い思いもする事へも繋がる・・悪さも自分自身の中で認め共存しなければなら
なからですね！しかしながら世の中そんなに強い人間ばかりではない、そこに愛が
必要になってくる、支えあえる関係を持てる相手が存在すればそこに基準が発生す
る＝結果として強い自分を発信することも可能かもしれません、強さは自分の中の
絶対的な基準があるかないか、確定か不確定か？の強さに比例するのではないでし
ょうか？自信が持てる事　自信が持てるように自分の身を何処かで何かで見つける
事、具体的にはそれは恋人であったり仕事であったり家族であったり趣味であった
り・・人様々でしょうが、それが自分を見つける＝旅であるのかもしれません。

自由な時代だからこそ、選択の自由　行動の自由　望めば得られる可能性の高い
時代だからこそ選択肢が多く進むべき選ぶべき道を見失い易いとも言える時代、
逆に選ぶ余地の少ない戦時中に助けられた人々も少なく無いでしょうね・・・

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最後に・・ 　【投稿者】 yoshiro　【投稿日】2000/05/13/(土) 午前10:12:55　

皮肉にも愛や心の存在は、深い苦しみから知らされる＝相対関係にあるから、本当の苦しみ
悲しみの少ない時代（現在の日本）において本当の愛や心を自覚できる人は少数派であるか
もしれません、個々の一生という尺度に於いても、幸福感や絶望感を相殺すれば+-0になる
、すなわち相対性で感じる感覚であるという事、山や谷のバイオリズム深いか浅いかの波は
個人差があるだけではないでしょうか？つまり深い幸福感を得たければ、深い不幸を背負う
事に等しい・・逆説的に考えれば・・生きる愛は、その言葉が連想させる程優しい物ではな
いですね、平凡が一番幸せか？波乱万丈で最後に幸福で終わるのが（ロシアンルーレットの
様に終わるのが）最高の幸福なのか？は個人の選択の自由と言う訳だろうと・・私なりの感
想を書かせてもらいました。

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追伸・・ 　【投稿者】 yoshiro　【投稿日】2000/05/13/(土) 午前10:12:02　

科学や心理学　その他の＝人間を分析する全ての学問を持ってすれば全て肯定も否定も、
正当化も責任転化も可能になるでしょうね・・単純に自分に素直に生きる事は、実は一番
難しい事なんですね、自由は自分にも他人にも認めなければ自由は成立しないと、関わり
繋がりの世界で生きる以上は、実は規制があってしかるべきだとも感じます。

現代は根性論が否定され＝うさぎとびが体力増強の運動として科学的に不適切だと言われる
様に、おかしい人は次々と病名が付き＝なんとかコンプレックスとか症候群とか意味不明の
表現で病人にされる、心を治す治療薬もあまりないのに、続々と病人が増えているという事
ですね？

複雑化された時代＝情報化時代は社会＝政治の統合力を失い、情報操作による主導は不可能
になった、つまり人間の本質が規制される事なくさまよう時代と言えるでしょうね、過去多
くの犠牲者を生み出した人間の本質が再び優先権を持ち始めた、宗教の抑制力ももはや・・

神や天使の心と悪魔的心の葛藤が各個人に問われる＝時代はやはり繰り返される・・か？

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書き込みが・・ 　【投稿者】 yoshiro　【投稿日】2000/05/13/(土) 午前10:10:35　

nasci様御無沙汰致しております、北陸の旅は如何でしたでしょうか？

さて、境界線と私とは・・拝見させて頂きました、ん～確かに重いですね、自分探しの旅
について、本質的＝本音の自分だけが知っている世界＝湧き出て来る勝手な感情を如何に
尊重するか、コントロールできるか？素直な自分は尊重すべき本音の心＝それが生き甲斐
であればその時折の価値観は最優先される、それは死と天秤にかける程の感情を伴えば、
全ての現実さえ吹き飛ばすエネルギーとなるでしょう・・死ぬより辛い感情や、自分の命
より大切に思える存在が突如として現れ、突如として消え去る事もある、それはそれこそ
誕生であったり死であったり　出会いであったり別れであったり、何処から来て何処へ去
るのか?　深く考えればそれは現代では非科学的な世界の考察になるでしょうね。

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お早うございます！ 　【投稿者】えりこ　【投稿日】2000/05/12/(金) 午前07:58:13　

helloが重くて夕べは入れませんでした。
星妃さんって、すごく精神的に強い方って、印象を受けました。
なかなか自分の行動から派生したことを引き受けていける
って、ことが出来ない人が多い。
自分の引き起こした色々な出来事をごまかしてしまったり、言い訳してなあなあにしてしまう人が多い中で。
尊敬してしまいます。

精神の境界って、何処にあるのでしょう。
あきらかに変と思っていてもその人にとってはごく
当たり前って、こと、ありません？

ＰＣ上での繋がりもバーチャルの世界だからで片付けられないネットワークなんですものね。
顔が見えない分　心で対話出来ますが、そこに落とし穴もありますし。信頼性は何処から持ってくるかによりますよね。長くなってしまいました。

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確かさは… 　【投稿者】 NASCI　【投稿日】2000/05/11/(木) 午後10:42:41　

早速の書きこみ感想などありがとうございます。

＞本当は今の世界は幻影じゃないかとの疑惑でも？？

そうですね人間は幻覚や夢の世界で生きる限りにおいては
不死なのかもしれませんし、
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」での
博士の話ですが「思念」というものには時間というものがないのかもしれません。
「飛ぶ矢はとどまっている」というように時間を何処までも「思念」は分解してしまうから。
今「確かさ」とはどのように感じる事ができるでしょう。
現実と仮想や幻覚との境界が次第に
なくなりつつあるのでしょうし・・・
ね。
それは私と貴方の間に感じるネット上での
繋がりや関係にたいしてもね。

繋がる事の可能性が広がった事は
同時に「確かさ」を少しづつ失っていってしまっているようでもありますね。

それでもやはり感じあえる喜びや共感の輪が広がったという
事に信頼を寄せたいものです。

このとき
やはリ
「死」は確実なものとして…

＞私は、極地を好む人間なのだ。

極地とは晒される恥ずかしくも辛く痛い場所。
孤独に何処までも耐え得る精神が肝要なのでしょうけど、
自らを孤独に追い込む必要はないのでしょう。
（不可避的に追いこんでしまうものかもしれないけど）
そしてその地点でのナルシシズムに陥る事に甘えてしまう
危険もあるでしょうね。
その時、概に盲目になっていたりもします。
自らの精神の「強さ」を信じようとすればするほどに
そうした徹底化は常に危うさを裏腹にもしているでしょう。
僕は随分と同じ過ちを繰り返してきたようにも
感じています。
しかしそのほとんどは自らへの「甘え」や怠落が
徹底化するまでに至らぬ無念さが呼ぶものであったようにも感じています。

ラディカリズムを真摯に考える事は、無くてはならないと思いますが、
同時にまた常に晒されるべきものでもないように思います。
緊張の持続のためには何処かで必ず弛緩が必要なように。

それでも充実感と気力が優る間はそして若さを
武器にできるうちは走りつづけるのがいいのかもしれません。
まずは自らをどこまで理解できるかにかかっているのでしょうね。
難しいです。
ちょっと無責任な発言になってしまいました。
ご容赦を。

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読ませて頂きました！ 　【投稿者】星妃　【投稿日】2000/05/11/(木) 午後03:01:03　

人は、極地に立つ事を一般的に嫌う、恐れるだろう。
私は、極地を好む人間なのだ。
極地に立てば、苦しみと共に、得られる解決策がそこには待っているからである。
傷を恐れ、私を毒林檎の様だと言った人さえ、助言さえも無意味だった事実も知っている。自分で気付く以外、怯える人間を引き込む事は不可能なのかもしれない。たくさんの傷を持っている私は、時には武器となり、時には脱落の精神に舞い戻る傷にしかならない時がある。だからこそ、今この時点に立ってみて、私は自分を確立する事が重要な事を実感しているのだ。傷を放っておいた状況で、それで空いた大量の傷は武器なんかになるはずが無い事を実感している。
そこを自分自身で埋めていく努力、決断を自分自身で行わなければ生きて行けないのだから。何も考えない、何も手を出さない事は最も、生きるという事への拒否でもあると感じる。何の意味もないと感じる。でも、人はいつか気付く事が出来る人間は、自分で気付くのだから。
私は、欲望と共に、何にでもチャレンジする精神が悪魔に取り付かれたかの様にあるらしい。
愛する人は何が何でも虜にさせる、欲しい物は逃さないという精神、その精神力はどこから来るのかは分からないが、傷もその分強い、はっと崩れ落ちる精神も多い。が、チャレンジする時に、自分を全力投球するのを少し抑え、後悔しないように行けばいいのではないだろうか？と感じるが。それも、生まれ持った、境遇の違いから怯える人もいるだろう。私は、最大の愛と最大の全てをやり尽くした自分を確立したい最も欲深い人間なのだから。極地に置かれる事が多い私は、極地を望んでいるからそこに辿り着く、でもまだまだそこは初めの一歩なだけ。未来を決め、それを実行していくだけなら、面白くないのが私の本音。危険人物でもあるが、人生は自分の自信と最大の愛だと感じるから。
諦めるなんて精神は私には意地でもない。ここに居る以上は。それが私のNASCI様の文章を読んだ感想です。
自分を良く知る事で、どんなにジャークな心と、どんなに優しい心とが交差しているのかを知る事になる。
きっと、自分を追求する者は、それらが強いのかもしれない。弱い者は、最大に強くなるという事実を私は、言葉としてここに。生意気な意見になってしまい、ごめんなさいね、昨日熱が39.5度あって、今37.9度に下がったけれど、頭がぼーっとしているので、ご了承を～！！

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こんばんは！ 　【投稿者】えりこ　【投稿日】2000/05/10/(水) 午後09:01:24　

書き込みありがとうございます。
人間の精神を深く捉えていらっしゃるのですね。
ともすれば、日常の流れのなかで立ち止まらず
ただ身を任せて生活している人々（私も含めて）なのですが人間は本来孤独な生き物なんではないでしょうか？
どんなに深く愛しあっていた夫婦でも亡くなる時は
別々だし。
何かの事故で一瞬に亡くなってしまう時を除けば。

フロイト等が出てきたので、ひょっとしてＮＡＳＣＩ
（これってどうお読みするのかな？）さんって、
大学時代　心理学か精神分析学なんかを専攻されていたのでしょうか？
私の従兄弟が哲学を少し勉強していましたが、なんだか
そのあたりって、難しすぎて私の頭では
ついていけないですね。
境界の向こう側の世界って、何でしょう？
時空を越えた世界？　あのマトリックスの映画のように、
本当は今の世界は幻影じゃないかとの疑惑でも？？
そうなってくると、宇宙自体がどうして出来たかに思い
至りますよね。精神世界から突然飛んでしまいましたね。
あっは！
精神世界って、深淵でブラックホールに近いものが
ありはしませんか？

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「境界例」と「私とは…」（１）～自分探しの旅～ 　【投稿者】 NASCI　【投稿日】2000/05/10/(水) 午後03:25:11　

姫まりちんさんによって
「境界例」についての書き込みが「まちかど掲示板」にありましたので
あらためて「境界例」について少し考えてみました。
６章に分けて掲載し、長くなりますがどうかお付き合いの程よろしくお願いいたします。
またこの問題は「自らの存在理由を問う自己確認の場としたい」とする
このＨＰにおける根幹的問題を提起するものでもあるので
今後少しづつ「境界をめぐって」の中で校正して掲載していくつもりです。

「境界の精神に・・・」の
『「私」の場所、『僕』の場所』でも示しているように
『あらゆる問いのはじめに「私」があり、
その限界に立ちはだかる存在もまた「私」に他ならない。』
という考えにおいて私にとって
自己言及の問題つまり「自分探しの旅」とその存在の構築は
いわば永遠のテーマであります。

しかしながら、一般的に
精神分析学、とりわけフロイト／ラカンの教えによれば、

人は「語る存在」であるがゆえに、癒やされない欠如を抱えている。
人は自らを語りつくす言葉をけっして手にすることはない。
人は他者の言葉のネットワークの中に「存在させられる」、それだけだ。
したがって「自分探し」など徒労に過ぎない。

としており、ここから、精神分析をはじめている。
またフロイトは
「人生というものは断念の術さえ身につければ結構楽しい」
とも語っている。

「私とは」＝目標はおそらく永遠に先に引き延ばされ、その旅を終わらせるには
すなわちそれが想像的に（つまり擬似的に）解消されるか、
あるいは探す行為そのものを放棄する以外には終わりようがないのでしょう。
そしてその完結し得ない迷宮の歪みに自己を埋没させあるいは分裂させ見失っていくものを
パターン化し、分析していく作業を精神分析学は行おうとしてきたと言えるでしょう。

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「境界例」と「私とは…」（２）～境界性人格障害～ 　【投稿者】 NASCI　【投稿日】2000/05/10/(水) 午後03:24:10　

さて、そうした精神分析学での「境界例」とは、
精神的疾患としての様々な人格障害の症状をあわせもったパターンであり
「ボーダーライン」「境界性人格障害」などとも呼ばれています。
分裂病と神経症の境界線上の病気あるいは
精神障害の診断基準、DSM-Ⅳ（統計と診断のためのマニュアル）によれば、
境界性人格障害は次のように定義されています。
　・現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようと死に物狂いの努力をする。
　・理想化とこき下ろしの両極端を揺れ動く
　・同一性障害（自己否定・存在意義の否定）
　・自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも二つの領域に渡るもの（摂食障害など）
　・自殺の行動、そぶり、脅かし、または自殺行為の繰り返し
　・顕著な気分反応性による感情不安定性
　・慢性的な空虚感
　・不適切で激しい怒り、または怒りの制御困難
　・一過性ストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離性症状
　
　このように定義された人格障害が、それまでに定義されたどの人格障害・心理障害にあてはまらない、すなわち定義と定義の「境界」に位置するものである、というところから名づけられたものでもあるようです。

「境界例」では不安定な気分と対人関係、手首自傷などの激しい「行動化」が特徴で、
いつも自分の空っぽさに悩まされます。
だから孤独に耐えられず、他人との関わりを求めるあまり、
はた迷惑な行動に走る。そのつもりがないのに周囲を挑発せずにはいられない。
またそれが本人の魅力でもあるため、まわりの人たちも容易に巻き込まれる。
自らの中心が空虚であるというイメージに敏感で、空虚の埋め合わせに他人のイメージを参照・引用（つまり「同一化」）しながら自分を支えようとします。

そしてこうした「境界例」における孤独や空虚感＝虚無感は、
健常なわれわれ自身のそれと本質的には同じものでしょう。

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「境界例」と「私とは…」（３）～ボーダーラインを～ 　【投稿者】 NASCI　【投稿日】2000/05/10/(水) 午後01:50:11　

「境界例」はまさに都合の良い云いまわしであって、カテゴライズし得ない精神的因子による疾患を「境界例」としてひと括りにしてしまっているようでもあり、極めて曖昧なそれこそ定義の困難な症例と言えるようです。
人は生きていく上で様々な歪みやずれを体験するでしょうし、概してそれを閉じ込めてしまい精神の奥深くに沈殿させていることが多いのでしょう。
解決し得ない問題を先送りにし続ける事による破綻があるのと同様に、精神的歪みや痛みはその場がいかに苦しくあったとしても、それを直視せず、避け続ける事は、盲目を生み孤立を招くことになります。
コンビニエンスな「今」の時代だから、直情的刹那的目先の欲望に「私」が委ねられて、
それが「今」を、「自分」を大切にしている事と同義であるあるかのような振る舞いが
あまりにも多く横行しているようにも思われます。
私が思うのに歪みやずれを認める場とは本質を捉えようとするラジカルな姿勢において、
屹立しようとする意志をもって認識しえるものだと考えています。
分かりやすく例えれば「辛い」とか「めんどくさい」とか「解らない」といって排除し続けていては決して、「本質」は見えてこないでしょうし、「歪み」は意識されないが故に溜め込み淀んでしまうのでしょう。
それはしばしば誤解を招き、盲目的暴力ともなってしまいます。
だから今やるべきは、その力のあるうちは、ずれや歪みを明らかにし、
共有化すべき認識の一致のためにゆとりある十分なる会話が重要であろうと思うにです。

そうです、明確なボーダーラインを引きましょう。
線引きするのは解りやすくするため。
それを客観的眼差しという、たとえそれが共同幻想であっても、
だから線引きは永遠に繰り返されなければならないのです。
そう、「認識」とは境界を明確にすることなのです。
我々の理性の続く限り。「曖昧さ」と「いいかげんさ」にも線引きされるべきでしょう。
曖昧性は意図的伴示によって様々に解釈させることを受信者に委ねます。
「いいかげんさ」とは常にすでに発信者の意図も方向性も定まらない、
極めて無責任な様態といえるでしょう。

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「境界例」と「私とは…」（４）～刹那と孤独～ 　【投稿者】 NASCI　【投稿日】2000/05/10/(水) 午後01:47:17　

今日の複雑化した日常社会では漠然とした定義し得ない事象が余りにも多く氾濫しています。
そこでの「個」の有様はどうしても見失われがちでしょうし、
仮想世界に自己を見出そうとも、その虚無感に生きる目標を見出せないでいる事が
日常化しつつあるようにも思われます。
「刹那的享楽主義」
とでも言える行動が蔓延るには現代社会の不確かなる閉塞感があるからでしょうが、
それはあくまでも刹那であり本質や歪みを先延ばしするものでしか無いでしょう。
自己のアイデンティティを見出だそうとせず「一般」という概念の他者の中で埋没させる事の
深層には「孤独」という不安を避けるための短絡的思考があるのではないかと思います。
私には『「自分探し」の不毛』から解放されるためには
やはり、人とつながれない「孤独」を、自分は人と違う世界に住んでいて、
他人とは相交わる事が出来ないのだという「絶望」を
いかに捨て去るかが重要だと思いますし、
その繋がりの為に、理解や共感の為の共に生きる世界のルールの認識を、
つまり境界を明確にしなければならないだろうと思うのです。
過去において我々は幾度となく蓄積してしまった負のエントロピー（歪みやズレ、ストレス等）を戦いや生贄といった「祝祭」に頼り「カタルシス」としてきました。
しかしそうしたやり方自体に有機的限界をも向えた今日だからこそ、共通理解の認識が
そして、その精神に人間たる与えるべき「愛」が、受け入れるべき「こころ」の成熟が必要であろうと思うのです。

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「境界例」と「私とは…」（５）～カタルシス～ 　【投稿者】 NASCI　【投稿日】2000/05/10/(水) 午後01:46:18　

フロイトは精神分析学を提唱する以前、催眠に傾倒していた時期がありました。
この催眠によって人は無意識下に抑圧されたものを露わにし、そのことが治癒につながるとしました。この効果をフロイトは“カタルシス（通痢効果）”と呼びました。
「カタルシス」という言葉は、そもそも、排泄物を体外に出し、身体をきれいにするという意味の医学用語でした。それを、アリストテレスが、精神に適用したものです。
悲劇をみることによって、心が浄化されるというものです。要するに、悲しいもの、痛ましいもの、辛いものを味わうことによって、心の浄化がなされると考えたわけですね。
悲しみやさみしさや孤独や絶望や憎しみや怒りといったものを、人はネガティブに捉える傾向があります。そして、それらを敬遠し、忌避しようとします。日常生活を送る上で、邪魔物であるからです。それらに目をむけることは非常に辛いことだからです。しかしながら、カウンセリングや悲劇作品といったものが、「カタルシス」としての効果を持つということは、とりもなおさず、普段僕らが敬遠し、忌避してきたそれらの感情が、僕らの心の中で非常に重要な役割を果たしていて、それらを真剣にまなざすということがまさに魂の癒しにつながるということです。

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「境界例」と「私とは…」（６）～「生きる愛」に～ 　【投稿者】 NASCI　【投稿日】2000/05/10/(水) 午後01:44:53　

芸術は、人間の苦悩から生み出されたとも言われます。

苦悩と戦いながら、その営みを作品につぎ込んで昇華させているので、見る人の心を揺さぶるのだというのでしょう。
「深く激しい心の傷」を負っているという事は、
決して否定的な面だけではないのかもしれません。
それと正面から向き合う中から、人の心の輝きが生まれるのかもしれません。
そしてこの傷を癒すのは、やはり同じく人との関わりなのかもしれません。
人は１人では生きてはいけません。
人との関係の中で、其処への理解と愛情をもって「深く激しい心の傷」を癒す
取り組みが必要なのでしょう。

限りある命はどんな境遇に遭おうとも、精一杯生きようとするから美しいのでしょう。

人間も、動物も、虫も、植物も、地球上に生きるいのちのすべてが・・・。

「生きる愛」によって

止め処もなく長くなりました。
そろそろ言葉のエントロピーもカタルシス？

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こんばんは！ 　【投稿者】えりこ　【投稿日】2000/05/08/(月) 午後10:53:05　

random sketches 見せて頂きました。
途中までですが。
トップの夕陽　良い感じですね。
どんな鳥でしょうか？
画面の上の方で羽ばたいている所がなんだか良いです。
カメラはバカチョンです。まだこれから買おうかなって、思っている所です。
デジカメ＆スキャナーが欲しいのですが。は～～っ！
ではまたです。

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こんばんは！ 　【投稿者】えりこ　【投稿日】2000/05/07/(日) 午後09:25:04　

初めまして！
ご訪問＆カキコありがとうございます！
建築関係の会社にお勤めなんでしょうか？
境界に対するこだわりはすごいですね。
同じお誕生日なんですね。
こちらこそよろしくです。
北陸へご旅行だったとか。
楽しい旅を満喫されたでしょうか？
ではまたです。

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星妃復帰！ 　【投稿者】星妃　【投稿日】2000/05/06/(土) 午後05:06:29　

すんごくお久しぶりです！！書き込みもありがとうございました！！きゃきゃきゃ～！！
星妃は、今京都に住んでるんですが、会社辞めました！
ハハハ　色々あって？
今、片親で育てているパワフルママの家（会社の先輩）、と真の新恋人との家を気紛れで？移転しています。新しい就職先を先輩から紹介してもらい、一時面接は受かりました。二次面接に広告を提出しなければいけない。ハハハ
それもおかしな話しで、先輩（女性）の彼氏が興す会社でね。ハハハ
愉快愉快～！！ハハハ　先輩の家に行くと、5才の子供と0才の子供と遊んでる。彼の家に来ると、皆家族がフレンドリー。ハハハ　精神の持ち方はかなり学んだみたいで、どこにいても私で居られるのがすごいと感じる。
最高に人間愛に囲まれて星妃は死にそうなくらい幸せです。そこで働く事ができるなら、即行私の事情も知っているので、マンションを敷金、礼金無しで入居できるようにしてくれるんです！！なんて、とんとん拍子に愉快です！！それでも、色々悩み、落ちまくった事があり、色んな事を知ったし、理解できたし、調節できるように体がなったという事なんですけれどね！！きゃきゃきゃ～！今日は、彼の家でパソコンいじり。ハハハ
私は永遠に青春を送ります！（勝手に宣言）ハハハ　ではでは、また本拠地が決まれば、そっちにお引っ越しするので、また一時消えるかもしれませんが、ご了承を～！！ではでは～！！優しいNASCI様へ！！

http://www6.freeweb.ne.jp/novel/seihi/

御無沙汰してます！ 　【投稿者】 yoshiro　【投稿日】2000/05/03/(水) 午前10:15:03　

またまた　旅に出られたようで、御無沙汰してます！

北陸ですか？金沢のあたりでしょうか？私も昔よく行きました、
東尋坊は自殺の名所といわれ、ん～確かに引き込まれるなんて
感じながらイカ焼きを食べるのが好きでしたが・・日本海は気性
が荒くて　岩にしがみつく松が厳しい自然の中で生命力を感じさ
せます、その大自然の風景は日頃の悩み辛さなど大した事ないと
伝えます・・

金沢は城下町で美しい街ですね！はたしてnasciさんはどこを散策
してるのでしょう？写真と言葉でのアップ楽しみにしています。

ところで理解の為のバリアフリー＝心を許しあう事＝信頼感＝距離
感　それは突然何かの切っ掛けでバリアになってしまう、些細な言
葉一つで致命傷を負うことさえ・・愛しい気持ち＝恋心は時間が経
てば現実と不安感が追い掛けて来る　幸福感と不安感が交互に訪れ
て　本来大切な気持ち迄も忘れさせてしまうぐらい疲れさせてしま
うのですね！たわいもない言葉や小さい事件がそれまでの積み重ね
さえ無にしてしまう・・本当に考えると難しいですね！

それではまた、素晴らしい旅になるといいですね！

http://plaza9.mbn.or.jp/~yoshiro/